2013年11月27日水曜日

線から立体へ①

線を大切にした立体造形を考える。といったところで、面や量をもとにした立体の世界では的外れな思索と思われる。日本画で大切な線、ドローイングの土台、クロッキーの基本。線は平面でこそ、存在価値がありその威力を発揮する。立体では動きや量感を線の動きとして感じ取られても、見た目では隠れてしまう存在かもしれない。そこを解剖してみるのである。もっとも、彫塑の第一歩は、土台作りである。ほとんど線だ。線で立体を起こせなければその後もろくな作品にはならない。どんな造形でも”線”という要素はたいへん重要である。

2013年11月11日月曜日

初音ミクの意味するところ②

初音ミクは、YAMAHAが開発した音声合成技術が応用された製品のキャラクター名である。クリプトン・フーチャー・メディア株式会社から販売されていて、他にもMEIKO、KAITO、鏡音リン・レン、巡音ルカなど特性の違ったものが多数ある。基本的にサンプリングされた人の声がもとにされているので、元データを変えればいくらでも仮想の歌い手を作り出すことができる。よくよく考えてみれば、これらは無から生じた純粋な機械の声ではない。魂とは何かは難しい問題であるが、予め陰に人間的な声の魂を潜ませてあるのだ。だから惹かれるのである。

2013年11月7日木曜日

色相環を発展的に捉える④

Adobe kukerを用いて、オリジナルの配色カードをつくる。形体を生かす色、配色がしっくりとした構成、最適な色彩を選ぶのは難しい。百色以上の色が集められた配色カードは、一見して色を決定するのに便利な気がする。しかし、実際に使ってみると選択を狭めるまでに時間がかかる。いろいろ見ているうちに、最初に決めた方針や色を採用したくなくなることもあり、そうすると元に戻り堂々巡りである。色を採取することを考えてみる。サンプリングである。音のサンプリングは市民権が得られているが、色彩のサンプリングはあまり一般的でない。iPhoneやiPad,iPod Touch、Androidでも可能。端末にAppをインストール、街や自然に出かける。サンプリングして保存。普通のデザインなら、そのままAdobeのソフトにもっていくのだが、美術教育的にはできるだけ絵の具で再現してアナログの活用を試みる。


2013年11月6日水曜日

色相環を発展的に捉える③

色相環を立体視すると球体に近づく。色彩のモデルとして空間を想定するのは、現代的な理論の典型である。しかし空間をくまなくもれなく認知するなどという力は、普通の人間には備わっていない。だから、いくら精巧なモデルをつくっても使う側の人間がついていけないのでは、美術教育的にはあまり意味がない。Adobeの色に関する発明はすばらしい。kulerの使用で、導入では平面の世界、でも色空間を巧みに忍ばせている。子どもたちのもっているケータイは活用できる。自然に出て、色を探す。それを使って表現する。

2013年10月7日月曜日

初音ミクの意味するところ

冨田勲がイーハトーヴ交響曲で、歌い手として初音ミクを指名した。昨年の初演に続き、今年は全国各地、また賢治のふるさと花巻での公演など、話題に事欠かないすばらしい活動をされている。冨田氏曰く、宮沢賢治の世界を表現するのに初音ミクは最適なキャストで、賢治の妹トシさんの存在も重ねて、この世とあの世を行き来するような永遠に生き続る、まさに時代の最先端の歌手となっている。 命の問題は深い。そして生命は人類の一つの大きなテーマである。人口爆発、気象変動、貧困、環境汚染。ここでミクが台頭するのも必然であろうか。彼女に惹かれる意味を考えてみる必要がある。

2013年10月4日金曜日

色相環を発展的に捉える②

色相環は円環である。色立体と対応させれば、その真上から見たものである。ビルの屋上から各階の様子が見られないのと同様、色相環を真上から見ている限り上下の空間は意識できない。それで以下のように楕円にしてみると、上下に位置する色が見えるようになってくるのである。

2013年9月29日日曜日

色相環を発展的に捉える①

色彩を巧みに扱うには、一般的な色彩理論の体系を踏まえて、さらに経験によって培われる感性も必要である。美術の授業で定番なのは、マンセル表色系やイッテンの色彩論で紹介される色相を円状に配置した色相環をもとにする方法である。赤・青・黄色の三原色の絵の具を用い、減法混色で色環をつくったりするのが定石だ。違った色同士を混ぜて変化させ、別の違った色を作り出す作業はそれだけでたいへんおもしろい。なかなか理論通りの色は出ないが、一度は経験しておいた方が良い体験である。

2013年9月20日金曜日

iPhone5S "fingerprint" 個人認証について


個人を特定する根拠は何か。姿、かたち、声、身振り。生物学的に個を規定するならば、そこらへんが物理的個人の範囲であろう。だが、個は社会の中で規定され、社会の機能無しには個を識別できない。血筋や身分、家族構成やらなにやらとなると、法的な面で規定することになる。真剣に”犬は家族です”と言われても法的にはどうなのか。家畜でしょう。姿形だけを捉えれば、<指紋 fingerprint>(静脈を含む高度な生体認証)は、現在、ある程度信用のある個人認証の方法である。認証をコンセプトにつくられた芸術作品は数多いが、美術作品題材のテーマになりうる。”個人を特定するシンボルマーク”など。


指紋のデータが、携帯電話に留まる保障はない。
The data of fingerprint, no guarantee to stay in mobile phones.
全てをさらけ出して、平和を祈ろう。
To the public all, Let's hope for peace.

2013年9月9日月曜日

想像力の欠如②

”よく見て描きなさい。” 大切な姿勢である。見ることの難しさは、その行為が人の意識そのものであるからこそ難しい。その瞬間を切り取れる人間は希である。そこに至る時間、根拠、自然に湧き出る昔の記憶、欲望、希望。それらを捨象して、見る行為を純粋化しなければならない。そんなことは、私を含む一般人には到底無理なことである。
でも、よく見て描きなさいと言わざるを得ない。言わなければ見もしないし、考えもしない。少し詳しく言うならば、”よく見て、よく考えてから描きなさい”である。

創造力の欠如①

 ”楽しかったこと、嬉しかったことを想像して描きなさい” などと、幼気な子供に投げかけてみる。理想的な児童画を生み出す方法である。描き方の技術的なヒントなどを少し与えれば、たちまち類型的な優良作品が出来上がる。
 しかし、そんなに簡単なものではない。脳天気に”たのしかった”などと言える者の想像力は稚拙だ。あの大津波の中でクシャクシャになる家や車、人。爆撃で紙のように飛ばされる子ども。劣化ウラン弾でままごとをする子どもも想像してみる。
 想像で描きなさいと言うときは、一呼吸し、全てを許容してからやさしく言うべきである。

2013年6月20日木曜日

iDecoraで校章シールをつくる3

iDecoraで校章シールをつくる3

4,iDecoraに出力します。

位置合わせに微妙なコツが必要。













5,出来上がり。













6,そして、悪のり。

iDecoraで校章シールをつくる2

iDecoraで校章シールをつくる2

3,複数配置して印刷用データとする。
iDecoraに合わせた図柄をシール用紙に印刷する。
これとは別に、輪郭線だけのパスデータをiDecora Creatorにもっていく。


iDecoraで校章シールをつくる1

iDecoraで校章シールをつくる1

1,スキャンした画像からIllustratorで線画をつくる。

2,色を付けてそれらしくする。

図画工作はMakeである

Make: magazine最新号発売を待ち遠しくしている人が多くなっている。マニアックな一部の読者だけのものではない。普通のおじさんおばさん子ども年寄りが、既製品ではないオリジナルの自作品に親しむ時代である。この流れはもっと進んで、日常生活でこれらの利点がさらに再評価されるようになる。カルトな趣味の活動は、昔からあるにはある。電子工作、鉄道、手芸、釣り、山・・。ふと考えてみると、小学校の図画工作は、まさに自作の出発であり、Makeそのものである。

"Panopticon" NOBOKIN

"great conjunction 2020"NOBOKIN

"Slopes"

"Reflexion's no affairs" NOBOKIN

"Schlegel" NOBOKIN

"COVID-19" NOBOKIN

"Fluid Mechanics" NOBOKIN

"Suddenness and Sadness" NOBOKIN

Before "Freedom of Expression" NOBOKIN

"Zi-Alert";“慈アラート”NOBOKIN