2020年3月30日月曜日

Roland JP-08 デジタルでアナログ

JP-08はじめboutiqueシリーズは、全て最新デジタル技術で作られている。アナログシンセの音を出すのにデジタルで可能なのか?という問いは、よくあるハイファイとローファイのどちらが良い音なのかという議論に行き着く。アナログ至上主義の立場では、デジタル演算でゆらぎまで生成可能だというイデアの世界をもってこられても現象は現象なので認められない。議論はかみ合わない。現象で言えば、コンデンサーや抵抗の物質的な揺らぎはもちろんある。AIを作り出す究極の演算を用いればそれも生成できそうなものだが、どちらが良い方向性かという結論を出す以前に、そもそも同じ土俵にいるとは思えない。ACBはRolandの割り切った姿勢である。歴史的にデジタル技術にかけてきた経緯があり、TRやJupiterといった言わば伝説のプロダクトをどう現代で解釈していくかという姿勢の表れである。10年、50年先のプロダクトへのステップとして、boutiqueシリーズがあると後に解釈されるのかもしれない。

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