2020年3月2日月曜日
コロナウィルスの感染について coronavirus covid-19
コロナウィルスの感染について、日本については、恐らく3月は急激な拡大には至らない。これだけ人が密集する機会を自粛すれば、直接的な感染は無くなる。しかしながら、じわじわと確実に感染範囲は拡大する。そのように伝播する性質をコロナウィルスはもっているのである。感染防止を声高らかに叫んだところで、マスクをしてポーズをとったところで、静かな感染拡大を止めることはできない。小中高等学校を休校にすることなど、科学的見地で考えても何の意味も無いことである。学校で行われている日々の防疫体制の方が確実である。子どもは学校にいた方が安全である。しばし感染拡大が無いことを、休校にしたから実現できたなどと、最初から何の意味も無い指示をしておいて、手柄だけとるという結末であろうが、政治的なパフォーマンスでしかない。問題は、急激な経済活動の自粛で、ウィルス感染とは別のところでダメージが出てくることである。子どもを家庭に置かなければならない親に強いる無理な生活変化は大問題。どの時点で非常事態を終わりにするかも見えない。感染経路の分析を行いつつ、原因となる海外からの流入や、感染が出た場所での集中的な防疫をしらみつぶしに実施すべきである。感染症を防ぐという人々の意識の高まりが起こったことで良いことは、コロナよりも圧倒的に罹患して死亡する人数の多いインフルエンザの予防が進んでいることであろう。それでもコロナ感染が拡大したとしたら、人々の危機意識という抽象的な現象が、全体を悪い方向へ導いたということになる。物品の買い占めなど、集団ヒステリーが起こっていることを見ればその危険性もある。ヒステリー現象は、いつの時代にも起こってきたことであろうが、SNSバカがほとんどの今日では、愚行のスピード感や内容のレベルが、まことに見るも無惨な状態である。理不尽なことが、すぐに起こってすぐに終わるという連続が、しばらく続くことになるだろう。
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