2010年5月24日月曜日
日本の子どもが描く絵5
日本の家族形態は一夫一婦制である。一家族での子どもの数は、かつては多かったであろうが、現代はほんとに少ない。子どもをつくらない夫婦や、結婚しない成人も多くいる。子どもが描く家族の絵もその変化と同じく、典型的な像を見つけにくくなっている。授業で家族を描きましょうという題材は設定しにくいのではないだろうか。では、何を描くのかが問題である。動物は扱が難しいが家族像のかわりになる。生物種としての親子を観察して描くのにはよい。ヤギやウサギは親と子を把握しやすいので好例。カエルなどは例外を除き、子育ても現代の荒んだ家族にも増して厳しく放任である。それを見れば子どもが自らの不遇を全否定することはなくなるだろう。
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