2020年12月14日月曜日

ヒプノシスマイクとアングラ演劇


ヒプノシスマイクが一部すさまじい支持を得ているが、一時の盛り上がりだけに終わらない底知れぬ力を実感する。これは意識しているのかしていないのか、魅力的なコンテンツの創造は、入念なる設計の結果であるといえる。もう既出の指摘であろうが、ディビジョンの作り方、これは現代アングラ演劇の歴史へのオマージュと言える。
アングラ演劇といったら1960年代から70年代、寺山修司、天井桟敷の一時代があった。同時代、唐十郎の状況劇場の活動がある。それぞれ渋谷と新宿である。ヒプマイの戦いそのものである。当時はまさに命をかけてやっていたという状況であろう。当局との対立、それぞれの対立など、管理社会が浸透している現代からは想像しがたい熱さをもっていた。これらに関係した人々のその後の活躍をみれば、いかに文化的に重要なものであったのかは歴史として理解される。
ヒプノシスマイクはそこを掘り起こしているのである。今後、早稲田小劇場、黒テントなどの登場があるかもしれない。なぜか富山県利賀村に新たなディビジョンが登場することを予言する。今後の活躍を期待したい。


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